こんにちは!
「夫婦心理学の専門家」ひろてぃです!
この記事では、「夫婦でいること=幸せ?」といういきなり核心をついたようなテーマでお話ししたいと思います。
両親の不仲。自身の離婚、再婚で得た経験を通して、「夫婦心理学の専門家」として活動。
「笑顔が絶えない家族を増やす」をミッションに、SNS発信やセミナー講師をしている。
instagramフォロワー23,000人以上。R4.公認心理士取得。延べ15,000 人以上のサポートをしている。
僕の両親は、
「子どもの苗字が変わらないために」
「両親揃っていた方が、子どもが幸せになるから」
という理由で、ずっと不仲でありながらも戸籍上で「夫婦」という形を取っていました。
ですが、僕自身は辛い思い出がとても多く、目の前で激しい喧嘩を繰り広げる両親が「なぜ別れないのか」不思議でしょうがなかったんです。
そんな二人は、今では別れて暮らしています。
僕の両親に限らず、戸籍上では「夫婦」という形を取っていても、実際の仲は悪かったり、仮面夫婦だったり、いざこざがある、というカップルは本当に多いと思うんですね。
日々instagramでも相談に乗っていると、「夫婦=幸せ」というよりも、「夫婦だからこそ悩んでいる」という方がほとんどのような気がします。
では、なぜ夫婦で幸せである人とそうでない人が生まれるのでしょうか?
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それは
“自分の価値を信じられているかどうか”
が鍵だと僕は考えています。
僕の話になりますが、僕は元々自己肯定感がとても低く、自分の価値を全く感じられずに育ちました。
その後、現妻と出会い「自分の価値を信じることが大切」ということに気付きましたが、
それまでは、前妻ともたくさん揉めた末離婚しましたし、現妻とも「自分が愛されてない」と感じてしまうことで、たくさん言い合いになりました。
自己価値を信じるって本当に大切で、例えば、パートナーがプレゼントをくれたとして、
自己価値が高い状態だと、
「嬉しい!自分のためにプレゼントしてくれたんだ!」
と素直に受け取れるのですが、
自己価値が低い状態だと、
「価値の低い自分にプレゼントくれるなんて、、、
相手はそんなに自分のことなんて大切に思っていない。
何か裏で隠してたり、下心があるんじゃないか?」
というように「自分に愛情は向けられていない」と感じてしまうんです。
なぜなら、自己価値が低いと感じているので、「価値の低い自分は、それ相応の愛情しかもらえない」と思ってしまうから。
つまり、相手の愛の大きさに関係なく、
自分は自分が扱うように、他人から扱われる(ように感じる)のです。
自己価値とは
ここで「自己価値」とはなんなのか?を少し説明します。自己価値とは、「あなた自身が感じているあなたの価値」です。
そして、自己価値を強く信じられている状態のことを「自己信頼」と言います。
自己価値=あなた自身が感じている、自分の価値
自己信頼=自分は価値が高い、と自分を信頼できている状態
大事なのは、「あなた自身が感じている」価値ということ。
実際の価値とは関係なく、あなたが決めている“自分の価値”なんです。
「自分は愛されない」と思えば、愛されない証拠探しをしてまうし、「自分は間違いばかりだ」と思えば、自分を否定する証拠探しをしてしまいます。
では、その自己価値が夫婦関係にどう影響するのか?
この図をご覧ください。
左が自己価値が高い心の状態で、右が自己価値が低い心の状態です。
この図のように、自己価値が高く、心を自分で満たせる時には、他者との愛が循環し、良い人間関係を築いていくことができます。
しかし、自己価値が低い状態は、心にヒビが入り、愛が漏れてしまっている状態。他者からの愛を奪い続けないと、自分が満足できない状態になってしまうんです。
それが夫婦関係の場合、どうなるか。
パートナーに愛情を求め続け、それでも満たされない心の中は、常に不安や空虚感。
「なんでもっと愛してくれないの?」
「もっと〇〇してよ」
「この人って本当に自分のことしか考えてない」
「普通、〇〇すべきじゃない?!」
と相手に色々なことを期待し、求めてしまいます。やがてはパートナーも愛情が枯れて、疲れ果てます。
そして、枯れてしまった心を満たすために他の異性を求めたり、ギャンブルに走って借金を作ったり、仕事に走って家に帰ってこない。
果てには、一緒にいる意味が分からなくなってしまい、形だけの仮面夫婦や別居、離婚への道に進んでしまう。
ということが起きるんです。
いくら恋愛のテクニックを磨いても、夫の取説などの知識を得ても、自己信頼が高まっていない状態だと、相手の愛を奪い続けてしまうので長続きしません。
延命治療のように、一時的には仲良くなっても、またすぐ元通りの状態になってしまうんです。
本当の人生の幸せってなんだろう?
突然ですが、人生における幸せってなんだと思いますか?
・家族の笑顔があふれていること?
・お金に困らないこと?
・仕事が充実していること?
・自分を信頼してくれる人が周りにいること?
色々な価値観があると思います。
僕は人生における幸せとは、
「自分が心地よいと思う状態を、自分軸で選択できていること」
だと考えています。
例えば、嫌な上司がいて労働環境も悪い職場にいたとします。当然心地よい環境とは言えないでしょう。
なので、早く辞めたいのですが、
「自分が辞めたら迷惑がかかる」
「ここを辞めても他でやっていけるか自信がない」
「こんな環境は他にもあるんだろうから我慢しなきゃ」
と心に素直になれず、選択できない状態は「幸せ」とは言えない、と思っています。
これは夫婦関係でも言えて、
2人で幸せになりたいから夫婦でいれるよう、主体的に頑張れること。
一緒にいることで、 お互いに心地よい状態でいることは頑張っても難しかった。
だから別々の道を選択する。
が人生における幸せ、と考えています。
例え一時的には辛い道でも、自分が納得して自分らしい道に進めることとも言えます。
逆に幸せから遠のくのは、
自分を押し殺して我慢したり、自分を否定してしまうような選択肢しかなく、
辛いけど、仕方なく現状を維持すること。
だと考えています。
必ずしも、「夫婦一緒=幸せ」ではありません。
あなたが、自分なりの心地よい状態を選択した結果、「夫婦で一緒に過ごすことを選んでいる」ことが重要なんです。
確かに、夫婦でしか得られない経験や、一緒にいることで幸せを感じることもあります。
ですが、
1.自分の幸せ
2.夫婦一緒にいること
この順番を間違えてしまうと、
「何のために結婚したんだろう」
「自分の人生なんだったんだろう」
と後悔しますし、実際にそういう方をたくさん見てきました。
ですので、「自分の幸せファースト」を大切にすることをまず心に留めておいてください。
夫婦の幸せとは
人生の幸せが
「自分軸で心地よいと思う状態を、自分で選択できていること」
とお話ししました。
それでは、「夫婦の幸せ」とはなんなのか。
それは、
愛を循環させる喜びを感じること
と考えています。
相手から愛される喜び。
そして、自分が愛を与えられる喜びを感じること。です。
愛が上手く循環している時は、自分の生きる意味を感じますし、「自分はこのために生まれてきたんだ」と、天命を感じる瞬間でもあります。
子どもがいる人なら分かるかもしれませんが、子どもが「オギャー」っとこの世に生を受けた時。
「この子のために生きよう」と思った経験ありませんか?
その感覚に近いかもしれません。
そしてこれは、自己信頼が高まっている状態じゃないと感じられません。
自分で自分の価値を感じ、信頼できていないと、自分に向いてる相手の愛にも、価値を感じないからです。
自己価値が低い時に、人は
「夫が変われば、自分は幸せになると感じる」
「自分の欲しい形じゃなければ、愛として受け取れない」
「常にパートナーが何をしてるかが気になる」
「夫が良いことをしてくれてるのは分かっていても、それを認められない」
「すぐに相手の愛を疑う」
などの状態になります。
これは、自分の人生を相手に委ねる「他人軸」の状態です。
他人軸状態だと、他人からの愛でしか自分を満たせないので、自分で心地よい状態を選びにくくなります。
その結果、幸せから遠のいてしまう可能性が、どんどん高くなってしまうんですね。
逆に自己価値が高く、自己信頼出来ている人は、自分で人生の幸せを選びやすくなります。
簡単にまとめると
自己信頼を高める=幸せに近づく
と言うことです。
自己信頼が高まれば、愛情の循環が生まれやすくなり、結果として夫婦関係が良くなっていくんです。
そして一度自己信頼の高め方を知ってしまえば、永久的に自分らしい幸せの道を選びやすくなっていきます。
「なんとなくで結婚したし、今まで自分の幸せなんて考えてこなかった」
「今さらどうすればいいの?」
という方もいるかもしれませんが、大丈夫です。
自己信頼は何歳からでも高められますし、高めることで、どんなの状況でも「幸せファースト」になることができます。
それでは、今日のまとめです。
・幸せな夫婦になるには「自己信頼」が大切
・自己価値が低いと相手から奪い続け、自己価値が高いと愛が循環する
・本当の幸せは「自分軸で心地よい状態を選択できること」
・夫婦の幸せは「愛が循環させる喜びを感じること」
・自己信頼が高まれば、本当の幸せに近づく