こんにちは!
「夫婦心理学の専門家」ひろてぃです!
状況がしんどくなると、なぜか夢があふれてきたり、昔やりたかったことにチャレンジしたいという想いが湧いてきたりします。
それはファンタジーなのかビジョンなのかということを見極めて対処していくことって大切なんですよね。
またそこから、ファンタジーが出てくるほどストレスがかかってるのって、なんでなんだろう?って深掘りしていくことも出来るわけです。
両親の不仲。自身の離婚、再婚で得た経験を通して、「夫婦心理学の専門家」として活動。
「笑顔が絶えない家族を増やす」をミッションに、SNS発信やセミナー講師をしている。
instagramフォロワー23,000人以上。R4.公認心理士取得。延べ15,000 人以上のサポートをしている。
公式LINEからのご相談です!
今3歳の娘がいますが、産後から夫が生理的に受け付けなくなり、本音も言えず悩んでいました。
仕事人間の夫、専業主婦の私、どんどん孤独になり育児ノイローゼになりました。
2人目を望んでいますがうまくいかず、両家からのプレッシャーが私にくるのでそれもしんどいです。
全てから解放され自分らしく生きたいと考え、学生の頃から抱いた夢がここにきて湧き上がり(未経験ですが地元にUターンし新規就農する)頭の中がぐるぐるしてます。
夫に離婚したいと伝えたら「離れることは考えられない。夢は初めて聞けてよかった」という感じで終わりました。
自分の気持ちを伝えられたことはよかったですが、いろいろ解決しない現状にまた悩みます。
夢を諦め夫との再構築を目指すか(可能性低そう)、夢実現に向けシンママとなるか、
心を整理する術や覚悟を決めることがあるなら教えてほしいです。お願いします。
Hさんありがとうございます!
子どもが産まれるタイミングって、奥さん側は本当に孤独を感じやすいですよね。旦那さんが仕事人間であればなおさら。
「仕事に支障をきたしたら申し訳ない」と思って本音を言えない。困ってると言えない。でも自分も辛いし、分かって欲しい。
そんな風に孤独を感じる方がとても多いと思うのですが、Hさんもそのような状況だったのでしょうか?
また、真面目で「子どもはちゃんと育てないと」という想いが強い人ほど、ノイローゼになりやすかったりもします。きっとHさんも、強い愛をお持ちなんでしょうね。
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ビジョンとファンタジー
さて、本題に入りますが、「心を整理する術や覚悟を決めることがあるなら教えて欲しい」ということでしたね。
学生の頃から抱いた夢がここにきて湧き上がり
ということでしたが、今まで湧き起こってきたことって他のタイミングでもあったのでしょうか?
もしあったとしたら、それはどんなタイミングでしたか?
どうしてこのタイミングで出てきたのでしょうか?
というのも、ストレスを強く感じてる時に人は「ファンタジー」というものを見やすくなります。
好きなことを考えてないとやってられない!
私ってこんなことをやるために生まれてきたわけじゃないよね!
といった具合で、現実から乖離してしまったり、段階飛ばした夢(ファンタジー)を描きやすくなるんです。
もちろん夢を描くこと自体は大切なのですが、
未経験ですが地元にUターンし新規就農する
までの道筋を具体的に考えられていることが大切です。現状、どれくらい具体的に描けているでしょうか?
ファンタジーとビジョン(実現したい夢)の見極めは「具体性」です。
今はまだ夢への気持ちが湧き上がってきたところだから、具体性までは・・・。と思ってらっしゃるかもしれませんね。
もしその場合も、可能な範囲で考えてみると良いと思います。そうするとファンタジーがビジョンに変わってきます。
いくら貯金があれば、しばらく無収入でも耐えられるんだろう?
どのくらい作業時間が必要で、育児との兼ね合いはどうなるんだろう?
地元の育児サポートはどうなんだろう?
そうなると、「まずは現状で野菜を育てるところからやってみようかな」とか「ひとまず地元には戻って、別の仕事で生計を立てるところからかな」とか、細かいステップが見えてくると思うんです。
それを始めてみた上で、「あ、やっぱ違うかも」と思えれば、それは被害が最小限に済みます。
あれもこれもいっぺんに考えてしまうと、頭がグルグルしてしまうので、地に足をつけた状態でスモールステップを考えてみるのが、新しいことを始めるときのコツです。
夢を叶える時は「覚悟」ももちろん必要なのですが、無謀な覚悟ではなく、「戦略を持って進んでいく覚悟」が必要になってくる、というわけですね。
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頑張りを手放す時
また、Hさんは
2人目を望んでいますがうまくいかず、両家からのプレッシャーが私にくるのでそれもしんどいです。
とのことですし、一人目もまだ三歳ですよね。だから、Hさんが思っている以上に、めちゃくちゃ精神的な負担はかかっていることと思います。
そして仕事人間の旦那さん。
今までのこともあり、「夫は共感してくれないもの」と感じてらっしゃるかもしれませんね。
ただ、今回
夫に離婚したいと伝えたら「離れることは考えられない。夢は初めて聞けてよかった」という感じで終わりました。
と伝えられたのは、めちゃめちゃ大きいことじゃないですか?
「夢は初めて聞けてよかった」と旦那さんがおっしゃっている様に、今までこういう話し合いはしてこなかったんじゃないでしょうか?
むしろ、こういうタイミングだから意を決して本音を話せたのかもしれませんね。
と考えると。
どうしてHさんはそこまで本音を言えなかったんでしょう?本音を隠してしまうのはいつからだったんでしょうか?
子どもの頃からそういう癖はありませんでしたか?友人関係で、本音を言ったら仲間外れにされたという経験はありませんでしたか?親に「我慢しなさい!」と押さえ込まれる環境でしたか?
自分は頑張らないと周りに愛されない、と思っていた経験はありませんか?
なんて感じで、実際のセッションの場ではネチネチとプチ詰問をしていくわけですが笑
つまり「そろそろその頑張りを手放していく段階なのでは?」ということです。
Hさんはきっと今まで、その強い愛ゆえに「自分を抑圧して周りに合わせる」ことをデフォルトでされてきたんじゃないかなと思うんです。
だからこそ、ここにきて学生の時の夢が湧き上がってきていると思うんですよね。
だけど、もうその頑張り方をしなくてもいいんです。
子どもの頃は、自分を犠牲にして他人を優先することで、周りを愛してきたのかもしれませんが、私たちはもう大人です。大人は色んな愛し方ができます。
自己犠牲的な愛ではなく、自分も大切にした愛情を送ることもできるんです。
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本音を言う覚悟
ここからはHさんの状況を詳しくお聞きしないとちゃんとした提案はできないのですが、別れる覚悟を持つ前に「本音を言う覚悟」を持っても良いのかな、とも思うんです。
案外旦那さんもHさんのことをよく知らないのではありませんか?
これを機に、どうせ言っても聞いてもらえない、と思っていたことを言ってみるのはいかがでしょうか?
大切な夢、本当に辛かったこと、旦那さんに思っていること。
それらを全て伝えたら、自ずと「別れるか再構築か」の選択肢は出てくると思いますよ。そして、どの道に進むかの覚悟もついてくると思います。
参考になれば幸いです。