今回は夫の心が離れてしまいやすい「他人軸妻」についてお話ししていきます。
夫婦仲に悩む人のほとんどは、「他人軸妻」に当てはまるんじゃないかと思います。
他人軸妻とは
名前の通り、相手軸になってしまう妻のこと。
もちろん妻だけじゃなく、夫にも当てはまりますが、比較的女性に多く見られるため、こう言った呼び方をさせていただきました。
他人軸の状態は、相手ありきになってしまい、自分の思い通りに物事を進められないため、精神的に辛い状態が続きます。(振り回されている、という感覚を持つ方が多いです)
こんな人がなりやすい
- 優しすぎる性格
- 誰かを助けなきゃいけない家庭で育った
- 親が過干渉・過保護で自己主張が少なかった
などで、周りに合わせて生きてきた方や、日常的にそれをやってきた方が、パートナーとの関係で「相手軸」になりやすいんです。
相手が不倫や別居をすることでもなる?!
また、パートナーが不倫をしたり別居をすることでも、関係性的に「された側が相手の顔色や動向を伺う」ということになります。
それは相手の行動ありき、の状態になり「相手軸」になってしまうんですね。
そうすると、「相手のさじ加減でこちらが制限されてしまう」という気持ちに陥ってしまうことも多いんです。
他人軸妻の種類
他人軸妻は大きく分類すると「頑張りすぎ妻」と「優しすぎ妻」の2つ。
それぞれのその中に3種類いて、全部で6種類います。
頑張りすぎ妻
頑張りすぎ妻の特徴は、基本的に
- 家事育児のルールが明確
- 〇〇すべきが口癖or頭の中で考えている
- 自分が頑張ることで問題を解決してきた
- おかん気質
- 長女で、きょうだいの面倒を見てきた
- 親代わりをしてきた
- 誰かを助けなきゃいけない環境で育った
など、「他人のために頑張る」ことで、成長をしてきました。
その分、パートナーに対して同じくらい頑張りを求めたり、自分のやり方を押し付けたり、
正しいと思うことを強要する(そのつもりはなくても、そういう言い方をする)ので、パートナーと「対立」の立場になったりしやすいです。
その結果、夫婦間で終わりの見えない戦争が勃発し、
相手を打ち負かすか、その後相手から反撃が来るかを繰り返していきます。
お怒り妻
夫の行動一つ一つにイライラしてしまう。
「なんで分かってくれないの?!」と怒りを相手にぶつけてしまいやすい。
そして、怒ってしまった自分にも自己嫌悪してしまうことも多いです。
正義妻
「普通〇〇でしょ?」
「〇〇すべき」
が口癖になっており、正解や理想を求めやすい
子育て、家庭のルールがガッチリ決まっている。
家庭内警備をしてしまい、ルールを破る相手にイライラしたり攻撃してしまう。
取り引き妻
「私はこんなに頑張ったんだから、そのぐらいやってよね。」
「私はやっているのに、どうしてやってくれないよ?」
愛情の取り引きをしてしまう。時には自分が被害者になり、その立場から相手を責めてしまいやすい。
優しすぎ妻
優しすぎ妻の特徴は、
「自分の気持ちを伝えるのが苦手」
「想いを我慢しすぎて、頭の中が相手でいっぱい」
「相手からの反応を期待しすぎてしまう」
です。
「自分には価値がない」と無価値感を慢性的に感じていることが多かったり、
「自分は幸せになる価値がない」と罪悪感を抱いていることも多いです。
これはパートナーとの関係だけでなく、過去の育った環境が大きく影響していることが多いんです。
パートナーとの関係では、
「相手ありき」の行動になってしまいやすいので、相手の顔色を伺ってしまったり、自分に自信が持てなかったりします。
また、気持ちを我慢しすぎて「頑張りすぎ妻」に移行していく人も多いのが特徴です。
ガマン妻
「私が我慢すればこの場が収まる」
「私が大人になればいいんだ」
こんな風にして、心を押しころして頑張るタイプ。まさに、心のナイフが自分に向いている状態です。
「でも我慢してるんだから、少しは察してほしい」
こういう風にも思うけれど、そう思う自分も嫌悪してしまう。
執着妻
- 相手の動向が気になってしょうがない
- 相手がスマホを見るとビクッとする
- どこに出かけているのか逐一連絡してもらう
- お互いの位置情報を知れるようになっている
など、相手のことで頭がいっぱいになっている。
オンブ妻
「あなたがいないとダメ」
「どこにも行かないで欲しい」
と愛情クレクレ状態になってしまっている。
どうしたらいいんだろう?
これは頑張りすぎ妻、優しすぎ妻どちらにも言えることなのですが、どちらも相手ありきの他人軸になってしまっています。
頑張り妻は、行動的ではあるけれど、相手に強く期待している状態。
優しすぎ妻は相手がいないと行動できない状態になっていると言えるでしょう。
ですので、自分軸に目を向けていくことが大切です。
もちろん、夫婦なので完全に自分軸にする、というのは難しいことも多いです。
ただ、今の状態であると、「自分の幸せ」や「本来の自分がしたいこと」が分からないので、自分の満たし方がわかりません。
自分の満たし方が分からないと、パートナーに幸せにしてもらおうとし過ぎます。
その結果、夫婦仲が悪化していってしまうんです。
自分軸に目を向けることが大切
細かくはここでは割愛しますが、自分軸を作るには手順があります。
- 自己肯定感を上げる
- 相手と自分の境界線を作る
- ちょうどいい距離感を作っていく
です。
ここで一番土台になってくるのが、自己肯定感。夫婦仲に悩む人の多くは、自己肯定感が低い状態になっています。
自分は本当は何を思っているのか、見つめ直す。そしてその自分を受け入れる。
今のありのままの自分を受け入れることが「自己肯定」です。
まずは自分で感情と向き合うこと。とっても大切なことなので覚えておいてください。